自分は何がやりたいのか?自分には何の仕事が向いているのか?何をやっても長続きせず、迷いに迷った末にエンジニアになりたいと思ったけど、気が付けばもう30才。
果たして自分にできるのか?今から始めて遅くないのか?そもそもどうやってIT業界に入るのか?そんな不安を抱えている方に向けた話です。
結論から言いますと、30代からでも大丈夫です。私が未経験のエンジニアとしてシステム会社に入ったのは、30才目前にした29才のときでした。
そんな私が実体験から一言付け加えるならは、”逃げない覚悟” さえがあれば大丈夫です。大事な部分なので、もう一度、言います。”逃げない覚悟” さえあれば大丈夫です。現時点でのスキルも経験はあまり重要ではありません。シンプルに "逃げずにやるかやらないか" という極めて分かりやすい世界だと思います。
エンジニアとしてIT業界に入るためのルートは、主に次の3つです。
- プログラミングスクールから紹介を受ける
- 転職エージェントから紹介を受ける
- 会社HPから直接応募する
私はインターネットで会社を調べて、自分で直接応募しましたが、当時の私にはプログラミングスクールや転職エージェントに会社を紹介して貰うという方法があることを知らなく、今振り返れば、大変な選択したように思います。理想はまずプログラミングスクールに入り、基礎的な知識やスキルを身に付けてから会社に入る方が、最も無理のなくエンジニアとしてIT業界に入れます。そして、転職エージェントから会社を紹介して貰えば、より幅広い選択肢の中から会社選びができます。3→.2→1の順で、無理なく堅実にIT業界に入るための選択になると考えていただければと思います。
1.プログラミングスクールから紹介を受ける
プログラミングスクールには、卒業後の就職先を紹介してくれるところがあります。エンジニアとして基礎知識やスキルを身に付けられ、エンジニアの第一歩となる就職までサポートして貰えるのは魅力的です。
私は、29才の未経験エンジニアとしての知識やスキルない状態でシステム会社に就職しましたが、当然入ってからの勉強は大変でした。。意味不明な言葉のオンパレードに頭がパンクしましたが、そもそも一日中、パソコンに向き合う状況に体がついていきませんでした。もう一度、私があのときの状況に立ったなら、迷いなくプログラミングスクールに入るでしょう。
2.転職エージェントから紹介を受ける
十数年前、エンジニアは「キツイ」「帰れない」「給料が安い」の ”新3K 職業” と言われていました。当時は、なりたい人が少ない職種で人出不足でしたが、時代は移り変わり、今ではエンジニアは、腕一本で稼げる可能性がある人気職業になりました。そして、DX化、デジタル化全盛の世の中で、エンジニアの需要は右肩上がりで、常に人手不足の状況です。企業は、ポテンシャルのある未経験者であれば、会社での育成を前提に採用したいと考えています。
しかし、初めに入る会社は、きちんと見極める必要があります。入社後まともに研修も受けられず、とにかく雑用要員として現場に送り込まれる会社もあります。どのような会社があり、どのようなカルチャーの会社なのか?事前にしっかりと情報収集しましょう。
そのとき、役に立つのが "転職エージェント" です。
転職エージェントへの登録は無料です。エージェントは、企業の求人に対して求職者を紹介し、採用者が半年間、辞めることなく働いたら、求職者の年収の数%を企業からもらうビジネスモデルです。求職者からはお金を取ることはありません。そして、エージェントは、常に企業の求人情報を仕入れていますので、インターネット上の情報より多くの情報を持っています。当然、自分が企業の採用要件にマッチする可能性が少しでもあれば、情報は惜しみなく提供してくれます。これを活用しない手はありません。
エージェントに登録すると担当コンサルタントが付きます。エージェントを活用する際のポイントは、エージェントに身を委ねるのではなく、"自分がコンサルタントを利用する" というスタンスです。良い会社を紹介して貰うために、多くの良質な情報をいかにコンサルタントから提供して貰い、自身の活動を熱心にサポートして貰えるかが勝負です。エージェントと求職者は、利害が一致しているとはいえ、コンサルタントも人ですから面倒な求職者への対応は悪くなります。主張すべきことは主張して良いのですが、礼節をわきまえて良い関係を保ちましょう。
3.会社HPから直接応募する
私は、エンジニアを募集している会社をインターネットで探し、手当たり次第に応募しました。履歴書と職務経歴書の内容は、少ない経験を丁寧に表現しました。合計10社くらいに応募して、面接の案内が届いたのは、3社でした。
一言でエンジニアと言っても、多種多様な職種に分かれています。かっこいいホームページが作れるようになれたら楽しそう。その程度の動機で、私はエンジニアになろうと思いましたが、それがアプリケーションエンジニアという職種だと分かったのは、ずっと後のことでした。他にも、サーバーエンジニア、データベースエンジニア、ネットワークエンジニアなど、様々な職種がありますが、いずれ分かるようになります。まずはアプリケーションエンジニアの求人に応募するのが分かりやすくて良いと思います。細かいことは気にせずに前へ進めましょう。
私が面接で話せたことは、やる気と意気込み、あとは漠然とした業界のイメージだけでした。
「 エンジニアってかっこいいですよね~。」
「 私はエンジニア未経験ですが、たぶんできると思うんですよね~。」
「 プログラマーは2年で卒業し、3年後にはシステムエンジニアになります、5年後にはプロジェクトマネージャーを目指します。」
「 今、ソフトバンクの法人営業部にいるので、もしかすると仕事を持ってこれるかもしれないです。(ハッタリ)」
技術的な話なんてできる訳もなく、私が唯一持ち合わせていたものは ”やる気” だけでした。それは、この道で挫折したら年齢的に後がないという切羽詰まった "危機感" でもありました。
私のように30代の未経験者が、会社に直接応募する方法は、正直あまりおすすめできません。でも ”やる気” ”逃げない覚悟” という強い気持ちを持って挑めば、採用に至る可能性はあるということはお伝えしておきます。
まとめ
未経験でエンジニアになるための方法は、次の3つの方法があると説明しました。
- プログラミングスクールから紹介を受ける
- 転職エージェントから紹介を受ける
- 会社HPから直接応募する
何の基礎知識もないところからエンジニアとしての勉強を始めるのは、想像以上に苦労します。私のように会社に直接応募する方法より、まずはプログラミングスクールに入り、次に転職エージェントに応募して、多くの情報を得たうえで就職する会社を選ぶのが良いでしょう。
そして、大事なことはこの道から”逃げない覚悟” だと繰り返し言いました。エンジニアの仕事は、努力の量と結果が比例する世界だと思います。やればできますし、やらなければできません。家柄も学歴も関係ないとてもフェアな世界です。30代からでも遅くはありません。この道で生きて行くという覚悟を持ったら、ぜひ挑戦してみてください。